読書で教養を高める方法を知りたい。おすすめの本があれば読みたい。
こんな疑問に答えます。
教養を身につける方法は読書以外にもありますが、本は有益で効率のいいツールです。
そうはいっても教養はすぐに身につくものでもなければ、明確に「こうである!」と断言できるものでもありません。
教養とは、不安定で変化の激しい“イマ”を生き抜くための“武器”で、どんな時代でも通用する本質的・普遍的なことです。
このように明言していますが、幅広い知識と人生経験から分かったことが、あなただけの教養となるので正解はありません。
本記事では、読書で教養を高める方法やおすすめ本を紹介します。
教養とは?

そもそも教養とは、「普遍的な知識」であり、どんな時代でも変わらない本質的なことです。
そして、教養を身につける目的は、「何からも縛られず、自分らしく自由に生きるため」です。
『人間にとって教養とはなにか』の著者・橋爪大三郎氏は、教養について以下のように述べています。
教養は、自分の狭い範囲を越えていくためにある。
引用:人間にとって教養とはなにか
また、『多動力』の著者・堀江貴文氏(ホリエモン)は、以下のように述べています。
教養とは表面的な知識やノウハウではなく時代が変化しても変わらない本質的なこと。
歴史を深掘りし、海外事例まで調べることで知識の幹となる本質にたどり着く。これを繰り返すことが「教養」
引用:多動力
ギリシャ・ローマ時代から伝わる、「リベラル・アーツ(自由に生きるための技)」という考え方が源流となっている。
教養という「軸」を身につけることで、物事を深く理解して本質を見抜き、間違った価値観に流されない。
普遍的な知識は、どんな時代でも使える最強の“武器”となります。仕事で成功する可能性も高まる。
読書と教養の関係
教養を身につけるには、たくさんの価値観に触れ、自分で考えて実践することが重要。
誰でも簡単に、たくさんの価値観に出会えるのが読書です。その中でも“古典”がよいと言われている。
なぜなら、「長い間読まれている名著には、普遍的な考え方が詰まっているから」です。
ただ本を読んで、終わりでは意味がありません。そこから学んだことを自分なりの方法で、アウトプットしましょう。
読書初心者におすすめの教養を高める本10冊
読書初心者におすすめの教養を高める本10冊を紹介します。
難しい本もあるため、読書に慣れてからチャレンジしてみるのもありかもしれません。
自分のアタマで考えよう
ちきりんさん(著者)は、月間200万PVを誇る人気ブログ「Chikirinの日記」を運営しています。
本書では、社会問題や日常の疑問をきっかけにした「ちきりん流・思考の11のルール」をわかりやすく解説。
「知っている」と「考える」はまったく別物であり、どうすれば「考える力」が身につくのかを教えてくれますよ。
自分の頭で考える力は、早いうちから身につけておきたいですね。
サピエンス全史
私たちホモ・サピエンスが他の人種類を根絶やしにして、どのように食物連鎖の頂点に立つことができたのか。
その謎をホモ・サピエンスだけが持つ「虚構を信じる」という特殊な能力から読み解き、全人類史を俯瞰してこれから人類がたどるであろう未来をリアルに予言しています。
そして本書を要約すると、「ホモ・サピエンスに起きた3つの重要な革命(認知革命・農業革命・科学革命)によって現在の繁栄がある」と言えます。
つい最近までサバンナの負け組だった私たちの種が、なぜ生態系に大惨事をおよぼすほどの影響力を持つようになったのかをわかりやすく解説しています。
君たちはどう生きるか
1937年に出版され読み継がれてきた名著。さらに最近、漫画化され話題になりました。
「勇気、いじめ、貧困、格差、教養」など、ずっと変わらない人生のテーマに向き合う、コペル君とおじさんの物語。
「ヒトとして、どう生きればいいのか」という問いに対して、自然と考えさせられる。
人生を見つめ直すキッカケになるような1冊です。
漫画版も読みやすくておすすめです。
若きウェルテルの悩み
ゲーテの絶望的な恋愛体験を小説に書き下ろしたもの。
ウェルテルの名が、恋する純情多感な青年の代名詞となっている古典的名作です。
婚約者のいる美貌の女性ロッテに恋したウェルテルは、遂げられぬ恋であることを知って苦悩の果てに自殺します。
多くの人が通過する青春の危機を心理的に深く追究した。描かれている生き方には、時代を超えて通じる普遍性があります。
カラマーゾフの兄弟
“人類文学の最高傑作”と言われる、ロシア文学を代表する世界的文豪ドストエフスキーの小説です。
ボリュームがあり難しい内容となっていますが、人生で1度は読みたい1冊です。
世の中には二種類の人間がいる。『カラマーゾフの兄弟』を読破したことのある人と、読破したことのない人だ。
これは、村上春樹さんが翻訳した『ペット・サウンズ』のあとがきで書かれた言葉です。
今なお多くの人に読まれ、評価されている不朽の名作です。
道をひらく
一代でパナソニックを築きあげた手腕から「経営の神様」と称えられる、松下幸之助の著書。
累計400万部超え、いまなお読み継がれるロングセラー。著者の成功の裏側にあった、普遍的な哲学が学べる1冊です。
事業の成功者であり、人生の成功者でもある松下幸之助の考えに触れて、人生を見つめ直すキッカケになる。
孫子
『孫子』とは,中国最古のすぐれた兵書であり、昔から広く読み継がれています。
現代においてはビジネスパーソンのバイブルとなり、経営者の必読書として紹介されることも多い。
簡潔に言うと、いかに効率的に勝利するかを説いている。これは、現代においても通じる教養が詰まっています。
FACT FULNESS
ファクトフルネス(FACTFULNESS)とは、「データや事実にもとづき世界を正しく見る習慣」という意味です。
本書に用意された13の質問(人工・教育・貧困など)は、どんなに賢い人でも正解にたどり着くことができません。
なぜなら、ほとんどの人が「世界はどんどん悪くなっている」と信じているが、実際にはどんどん良くなっているからです。
このような世界についての間違った認識や思い込みを克服するために、わたしたちはファクトフルネスを身につける必要があります。
世界が少しずつでも良くなっていることがわかれば、極端な意見に惑わされることもなく、世界を確実に変えている小さな進歩が見えてきますよ。
人を動かす
あらゆる自己啓発書の原点となった、現代の古典とも言えるデール・カーネギーの名著。
「人を動かす」ためのさまざまな原則は、長年にわたり集めた資料や実践に裏付けられている。
本書で学べることは、職場や家族、友人などのあらゆる人間関係に使える、普遍的な真理です。
人に好かれて、人の心を突き動かすための行動と自己変革を促す。自己啓発書を読むならまず最初に読んで欲しい1冊。
LIFE SHIFT
「人生100年時代をどう生き抜くのか」をテーマに、自分らしい人生の歩き方を考えさせられる1冊。
これといった正解がないからこそ、視野を広げて選択肢を増やすことで、自分らしい生き方を築いていける。
自分らしい人生の道筋を描くための羅針盤として、何度も読みたい。
これから起きる変化に、柔軟に対応するためにもぜひ読んで欲しいです。
漫画版も読みやすくておすすめです。
まとめ:読書で教養を高めるには行動(アウトプット)あるのみ!

今回は、読書で教養を高める方法とおすすめの本10冊を紹介しました。
実際におすすめした本を1冊でもいいので読んで、あとは自分で考えて行動してみましょう。
読んで終わりでは、頭でっかちな人です。得た知識を仕事やプライベートで使って上手くいけばOK。ダメでも行動したことに意味があり、つぎから改善していけばいいだけです。
また難しいと感じたら、知識や経験が不足しているかもしれません。いろんなジャンルの本を読み、行動して経験を積めば見える景色も変わってきますよ。
同じ本を読んでも、あなたの状態によって新しい気づきが得られるのも読書の魅力の1つです。
ぜひ、良い読書ライフを送ってください。


