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【書評・要約】『エッセンシャル思考』を読んだ感想! 仕事で忙しい人におすすめ!

【書評・要約】『エッセンシャル思考』を読んだ感想!

“エッセンシャル思考”を簡単に言うと、自分の力を最大限発揮するために本質的なこと(仕事)を選ぶということ。

そのために必要な、99%の無駄を捨て1%に集中する方法が紹介されています。

こんな人におすすめ

  • シンプルに物事が考えられるようになりたい
  • 捨てることの重要性が理解できるようになりたい
  • 自分が本当にすべきことに集中できるようになりたい

本記事では、『エッセンシャル思考』を読んだ感想、重要だと感じたポイントについて紹介します。

本書を読めば、仕事に効率よく取り組む方法だけでなく、人生を豊かにしてくれる考え方も身につきますよ。

漫画版なら、活字を読むのが苦手な人でも読みやすいですよ!

『エッセンシャル思考』の概要

エッセンシャル思考は、単なるタイムマネジメントやライフハックの技術ではありません。

本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するための、システマティックな方法論です。

エッセンシャル思考が目指す生き方は、「より少なく、しかしより良く」。

そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になるが、時代はすでにその方向へ動きだそうとしています。

世界の経営者なども絶賛している書籍。推薦文を一部紹介します。

少ない労力でより良い成果を出すにはどうするか、という究極の問題を解くための鍵となる本。仕事を断るのが苦手な人や、働きすぎて疲れている人は絶対に読むべきだ。私もこの本を読んで優先順位に対する見方が変わった。このような考え方をする人が増えれば、仕事や人生のストレスは減り、生産性が上がる。

アダム・グラント「『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』著者」

すぐれたデザインは、複雑で無駄に満ちた世界を、シンプルで有意義な世界に変えてくれる。製品のデザインだけでなく、生き方のデザインも同じだ。本書は生き方をデザインするための究極のガイドである。

ティム・ブラウン(IDEO社CEO)

『エッセンシャル思考』ってどんな本?(要約)

エッセンシャル思考ってどんな本

エッセンシャル思考』は、全4PARTで構成されています。

  • PART1:エッセンシャル思考とは何か
  • PART2:見極める技術
  • PART3:捨てる技術
  • PART4:しくみ化の技術

重要だと思った部分についてカンタンに紹介していきます。

エッセンシャル思考=より少なく、しかしより良く

今、自分は正しいことに力を注いでいるのか?」と絶えず問い続けるのが、エッセンシャル思考の生き方です。

エッセンシャル思考とは、より多くのことをやりとげる技術ではなく、正しいことをやりとげる技術。

自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのが、エッセンシャル思考の狙いです。

エッセンシャル思考とそうでない人の違いは、以下のとおりです。

エッセンシャル思考

どちらも同じ量のエネルギーを使っているが、左側は全方向に努力のベクトルが向いていて、右側は努力の方向が1つだけに絞られている状態。

だから、遠くまで進むことができる。つまりエネルギーの使いどころを必要最小限にすることで、一番重要なことに最大の成果を上げられます。

仕事を次から次へと頼まれ、断れず引き受けているうちに全部が中途半端になってしまう」という経験はないですか?

自分のパフォーマンスを最大限発揮するためにも、本質的なこと(仕事)を選ぶタフさも必要になってきます。

基本的な3つの考え方

エッセンシャル思考を理解する上で、重要な3つの考え方があります。

  1. 選択
  2. ノイズ
  3. トレードオフ

①選択

私たちは、時間とエネルギーの使い道を選ぶことができる。だからこそ、トレードオフを引き受けることも必要になる。

選ぶことを忘れた人は、無力感にとらわれる。だんだん意志がなくなり、他人の選択をただ実行するだけになります。(非エッセンシャル思考)

しかし、エッセンシャル思考の人は、選ぶ力を無駄にしません。その価値を理解し大切に実行する。

なぜなら、選ぶ権利を手放すことは、他人に自分の人生を決めさせることだと知っているからです。

②ノイズ

世の中の大半のものはノイズである。本当に重要なものはほとんどない。だから、何が重要かを正しく見極めなくてはならない。

80対20の法則(パレートの法則)」という言葉がります。成果の80%は20%の努力に起因するという説。

つまり、問題のごく一部を改善することによって、全体の問題が大きく改善されるということです。

努力の量と成果が比例するという考え方を捨てたとき、エッセンシャル思考の大切さが見えてくる。

エッセンシャル思考

数少ないチャンスの中から「これだけは」というものを見つけて、その他すべてに「No」と言わなければいけません。

③トレードオフ

すべてを手に入れることはできない。何もかもやるなんて不可能だ。何かを選ぶことは、すなわち何かを捨てること。「どうやって全部終わらせようか」と考えるのをやめて、「どの問題がいちばん重要か?」と考えよう。

非エッセンシャル思考の人は、トレードオフが必要な状況で「どうすれば両方できるか?」と考えます。そして、どれも中途半端な形で終わってしまう。

エッセンシャル思考の人は、「どの問題を引き受けるか?」と考えます。そして、しっかり結果を残します。

つまり、何かを成し遂げたければ、何かを捨てなければいけません。

見極める技術

エッセンシャル思考の人は、何か手を出す前に、幅広い選択肢を慎重に検討する。そして「これだけは」ということだけを実行して、最高の結果を出す。

本当に重要なことを見極めるために、必要なことは5つです。

  • 遊び心
  • 十分な睡眠
  • 情報を集める時間
  • じっくりと考える余裕
  • 何を選ぶかという厳密な基準

毎日残業して帰ったら寝るだけ、家と職場の往復。こんな生活をしていたら考える暇がなく、ただ時間を消費しているだけです。

考えるための余裕を作り出すことで、本質を見極められるようになります。

捨てる技術

ひとつの目標を、立ち止まらずに追いかける。それが成功の秘訣です。

重要なことにエネルギーを集中させるため、不要なものを切り捨て得る必要があります。

そのためには、自分がどんな目的に向かっているのいるのかをとことん明確にしなければいけません。

目的が明確でないと、どうでもいいことに時間やエネルギーを浪費してしまうからです。

自分にとって何が大切なのかはっきりとわかれば、不要なものを捨て家の中がすっきりするし、無駄な飲み会や行きたくない友達との約束にも行くことがなくなるはずです。

しくみ化技術

エッセンシャル思考の人は、なるべく努力や根性がいらないように、自動的にうまくいくしくみをつくります。

6時間で木を切れと言われたら、最初の1時間は斧を研ぐのに使うだろう。

物事の本質を見極め、不要な物事を捨てることができたら、あとはしくみ化するだけです。

しくみ化するには、「トリガー・行動・報酬」という3つの要素があります。

トリガーとはある行動を自動的に呼び起こすためのきっかけになり、行動がきて、最後に報酬(何度も繰り返したいと思えるご褒美のこと)があります。

例えば、目覚ましの音がSNSチェックのトリガーになっているなら、目覚ましが鳴った瞬間(トリガー)に本を手に取って読む(行動)。

そして、10分読んだら朝ごはんを食べれる(報酬)というように習慣化すれば、本質的な物事を無理なく習慣化することができます。

『エッセンシャル思考』を無料で読む方法

さいごに、『エッセンシャル思考』を無料で読む方法を紹介します。

それはflier(フライヤー)という、ビジネス書などの要約を1冊10分で読める時短読書サービスを利用する方法です。

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また、忙しい人でもサクッと読めて、重要なポイントを抑えられるので便利です。

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『エッセンシャル思考』の感想まとめ

今回は、『エッセンシャル思考』を読んだ感想、参考になったポイントについてまとめました。

最近、読んだ本の中では一番興味深く一気に読み終えた。頼まれたら断れない性格で、色々引き受けてしまいがちでした。

しかし、自分にとって何が大切かを見極め、一点集中していく重要さがわかりました。

社会人も2年目になり、ちょうど仕事のことで悩んでいたので参考になったし、これから何度も読み返えして実践していきたい。

エッセンシャル思考を身につけ、仕事やプライベートを有意義にしていきましょう。

ぜひ本書を手に取ってみてください。

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